歯科美容公開:2024/03/04

歯科医院で行う咬筋のボツリヌス注射

ボツリヌス注射は世界的にも知られており、歯科の面では歯ぎしりや食いしばりの治療として用いられております。
美容面の効果では『小顔注射』と言われるほど幅広い症例のボツリヌス療法ですが、今回は症例写真も含めてお話したいと思います。

ボツリヌス注射とは？

☆当院で使用しているボツリヌスは
アメリカ製アラガン社ボトックス
韓国製ニューロノックスを使用しております。

ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンと呼ばれるたんぱく質を有効成分とする薬を筋肉に作用する神経に注射し、痙縮の改善を図る治療法です。
注射を打ったことで動かない訳でなく、筋肉の動きを一時的にブロックするので食いしばりによる顎の痛みは軽減されます。
簡単に言うと筋肉がリラックスした状態になります！

当院ではセラミック治療を受けた患者様で長くお使いいただく為に、歯ぎしりや食いしばりが強い場合にボツリヌス注射をお勧めすることもございます。

ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありませんのでご安心ください。

持続期間について

効果は注射後、数日から2週間ほどで現れ、通常3～6ヵ月持続します。
時間が経つにつれ徐々に効果は無くなっていきます。
その場合は投与間隔は最低でも3ヵ月は空けるようにするのが望ましいと言われています。

咬筋のボツリヌスはどこに注射するの？

エラの外側にある『咬筋』に3〜6箇所

ボツリヌス注射後の注意点

・ボツリヌスアレルギーがある方
・注入箇所のマッサージはお控えください
・妊娠（産後3ヶ月以内）または授乳中の方はお断りしております
・男性が受ける場合3ヶ月間避妊が必要とされます
・施術後48時間前後長風呂やサウナ等はお控えください

ボツリヌス注射後の痛みやリスク副作用について

・食べ物が噛みづらかったり、口が開けづらいことがあります
・注射を行うので内出血のリスクがあります
・数日間は鈍痛が出る場合がございます
・稀に腫れる場合がございますが数日で落ち着いていきます

症例写真

※強く噛み締めた状態で撮影
術前のお写真では強く噛んだ時に咬筋がモリっと膨れているようにみえると思いますが、下の術後1ヶ月後のお写真は咬筋がフラットになっているようにみえませんか？

今回食いしばりの目的で注射を行いましたが、小顔にも見えるので一石二鳥ですね！！
気になる方は是非お声掛けくださいませ！